片桐あこさん(レディーフォー提供)

 福井県福井市生まれの三味線奏者、片桐あこさんが、福井県の民謡「いっちょらい節」を県内の子どもたちに広める活動を計画している。片桐さんは8月26日、クラウドファンディングのレディーフォーで、使用する三味線などの費用100万円の募集を開始した。

【詳しくはこちら】福井の民謡“いっちょらい節” 出身みんなで話せる思い出づくりへ

▽実行者:片桐あこさん
▽目標金額:100万円
▽締め切り:9月30日
▽ギフト:3千円から5万円まで9種類

 5歳から東京で育った片桐さんは、端唄三味線英流の次期家元で、三味線文化を後世に残す活動をしている。東京で福井県出身者が集う催しに参加した際、出身市町村が違うと共通の話題が乏しいことに気付き、三味線を使ったいっちょらい節の普及を思い立った。

 計画では福井県内の小学校を回り、1回1時間半程度の講座を催す。片桐さんのいっちょらい節の演奏に合わせて児童が歌うほか、簡単な曲を弾けるよう手ほどきもする。片桐さんは子どもたちが将来県外に出ても、出身者同士の絆が深まるきっかけを残したいとしている。

 プロジェクトへの寄付に対するギフトは9種類。2020年に福井市で開催を予定している片桐さんの公演の招待券などを用意した。

 プロジェクトは福井県による「ふるさと納税による新事業創出支援事業」の認定案件で、福井銀行と福井新聞社も協力している。寄付額のうち2千円を除く金額が税控除の対象となるため、実質2千円でプロジェクトの後押しができる(寄付者の給与収入などにより控除額に上限あり)。

⇒「ふるさと納税による新事業創出支援事業」プロジェクト一覧

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