福井地方裁判所

 福井県を含む広域で客を装って不動産会社従業員と物件を見て回り、従業員の車にあった現金などを盗んだとして、窃盗の罪に問われた住所不定、無職の男(39)の判決公判が6月27日、福井地裁であった。渡邉史朗裁判官は懲役3年2月(求刑懲役3年6月)を言い渡した。

 判決理由で、渡邉裁判官は犯行手口について「従業員らを油断させる巧妙な対応。広域で犯行を繰り返し、常習性は明らか」と非難した。

 判決によると、男は2018年9月19日~12月17日に福井、岐阜、兵庫、静岡4県での4件の犯行で、客を装って不動産会社従業員と物件を見て回り、従業員の車や物件の通路に置かれた従業員のかばんなどから現金計21万6千円などを盗んだ。

 福井県警福井南署と県警機動捜査隊の合同捜査班は6月25日、福井など12府県で39件、約145万円相当の被害に対する容疑を裏付け、捜査を終結したと発表していた。

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