ティーバッティングする林聖恵=福井県永平寺町松岡総合運動公園youmeパーク

 軽快に打球をさばく守備力と、1番打者としてのミート力に長打力も兼ね備える。ソフトボール成年女子の小柄なベテラン、林聖恵(福井県スポーツ協会)はグラウンドで輝きを放つ。

 野球一家で育った。小学2年から野球を始め、中学で本格的にソフトボールへ転向。福井県内強豪の三国高校時代にはインターハイ16強入り、国体少年女子にも出場した。卒業後は日本リーグ2部のYKK(富山)に入団し、国体には富山県代表で出場していた。

 元々は右打ち。高校入学後に「フライばかり上げてしまう」と、“野球打ち”のくせがついていない左打ちに転向した。「試合に出るために」とバントを決める、ゴロを転がすといった練習を「ひたすら繰り返した」のが土台にある。

 長打に開眼したのは昨年まで所属した2部のドリームシトリン(愛知)での経験が大きい。日本代表コーチでもある大國香奈子監督の指導で「バットにボールを乗せる感覚や遠くに飛ばすための息の吐き方を見つけることができた」と振り返る。

 2016年に「チームふくい」に“新戦力”として加入。同年の41年ぶり国体3位と、昨年の同5位に貢献した。1番打者として「アウトになってもしっかりミートしてくる。チームを『いける』という雰囲気にする」ことを自らに課す。遊撃手としては「堅実なプレーで、安心感を与える」のがモットー。今年からは状況に応じて二塁手にも挑戦している。

 福井を出て10年の節目に、主将の林真由と「一緒に出よう」と約束していたふるさとでの国体が迫る。帰ってきた攻守の要は「勝って恩返しする」と誓っている。

 ■林聖恵(はやし・きよえ)福井県福井市出身。三国高校から日本リーグ女子2部のYKK(富山)に入団、2016年に同2部のクラブチーム・ドリームシトリン(愛知)に移籍した。両チームで主将を務め、17年には2部でセクショントップの打率4割3分2厘を記録、優秀選手賞に選ばれた。今春から福井県スポーツ協会選手兼特別強化コーチ。右投げ左打ち。身長159センチ。50キロ。27歳。

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