選手に声を掛けられる皇太子さま=10月12日、福井県福井市のフェニックス・プラザ

 福井しあわせ元気大会(全国障害者スポーツ大会=障スポ)に出場する福井県選手団の激励会が10月12日、福井県福井市のフェニックス・プラザで開かれた。臨席された皇太子さまは参加選手らに「活躍を願っています」などとにこやかに声をかけ、励まされた。

 激励会には、参加選手ら約450人が出席した。選手を代表し、伊山功起選手(陸上)と山口美鈴選手(卓球)が「この夢の舞台まで進んできた。私たちの頑張る姿が多くの県民の夢と希望につながるよう、全力を出し尽くすことを誓います」と決意を表明した。終了後、皇太子さまは穏やかな表情で、選手7人に歩み寄り、車いすの選手には腰をかがめ声をかけられた。

 「体調はよろしいですか」との言葉をもらった陸上の牧野勇樹選手は「優しい表情で、とても話がしやすかった。『活躍を願っています』と言われ、明日から頑張ろうと思った」と意気込んだ。

 アーチェリーの寳居和夫選手は「何年ぐらい競技をされていますか」と尋ねられた。「40年近くアーチェリー一筋です」と答えると、「ご健闘をお祈りします」と述べられたという。「穏やかに話しかけられて緊張もほぐれた。感動しました」と感慨深げ。「バスケットボールは激しい競技ですね。頑張ってください」と励まされた山下彩花選手は「気合が入りました」と活躍を誓った。

 激励会では、福井商高チアリーダー部「JETS」が演技で選手にエールを送った。皇太子さまは、JETSのメンバーにも「素晴らしい演技を見させていただきました」と優しく声を掛けられた。主将の高橋沙季さん(3年)が今後の目標について「(12月の)米ニューヨークでの公演で、スタンディングオベーションをもらえるよう頑張りたい」と語ると、皇太子さまから「そうなるといいですね」とエールが送られたという。

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