全国障害者スポーツ大会「福井しあわせ元気大会」の閉会式を終え退場する全国の選手を見送る福井県選手団=10月15日、福井県福井市の9.98スタジアム

 第18回全国障害者スポーツ大会「福井しあわせ元気大会2018」は最終日の10月15日、福井県内各地で正式7競技と閉会式を行い、「融合」を掲げて福井しあわせ元気国体会期中から競技が行われてきた国内最大の障害者スポーツの祭典が幕を閉じた。福井県勢は個人競技で15日の12個を含め過去最多の46個の金メダルを獲得、昨年の11個から大きく躍進した。ソフトボール(知的)が準優勝、フットベースボール(知的)が3位に輝き、福井県に団体競技初のメダルをもたらした。

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 県勢は15日、陸上の混合400メートルリレー(知的)で2連覇。ソフトボールは決勝で広島に惜しくもサヨナラ負けした。フットベースボールは3位決定戦で静岡をタイブレークの末に下した。大会を通じて金46個、銀41個、銅41個の計128個のメダルを獲得、昨年愛媛大会の23個の5・5倍に飛躍した。

  閉会式は高円宮妃久子さまが臨席されて福井市の9・98スタジアム(県営陸上競技場)で行われ、各都道府県・政令指定都市の選手団、観覧者、大会関係者ら計約1万8300人が参加。熱戦を終えた選手たちが入場すると、観客席から惜しみない拍手が送られた。

 西川一誠知事が次回開催地の茨城県の小野寺俊副知事に大会旗を手渡した。福井国体から引き継がれた、両大会の融合を象徴する炬火(きょか)が消された。坂井市出身の高橋愛さんらアイドルグループ「モーニング娘。」のOG4人のコンサートで華やかに締めくくり、福井県選手団・役員約430人が、全国の約5千人を見送った。

 障スポは国体会期中に行われた車いすバスケットボールを含む正式13競技に延べ約5万5300人、車いすテニスを含むオープン3競技に約1200人が参加・観戦した。開閉会式を含めた総参加者は約9万8600人に上った。

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