はぴねすダンスを踊る式典演技の出演者や来場者=12月16日、福井県のサンドーム福井

 数々のドラマに彩られた福井しあわせ元気国体・大会(全国障害者スポーツ大会=障スポ)の感謝イベント「はぴりゅうフェスタ2018」が12月16日、福井県のサンドーム福井で開かれた。両大会のハイライト映像上映や開会式で実施した式典演技が披露され、来場者、出演者ら計約1万人が興奮と感動を再び体感した。30種以上の競技体験ブースも設けられ、改めてスポーツの楽しさや魅力を感じ取っていた。

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 国体・障スポの感動を共有し、スポーツ振興の機運をさらに高めようと大会の県実行委員会が企画した。これまで大会のPRイベントとして県内各地で開かれてきた「はぴりゅうフェスタ」の最後の開催となった。

 メイン企画「プレーバック!福井国体・障スポ」では、競技別天皇杯、皇后杯を獲得した国体選手や金メダルを手にした障スポ選手ら約20人がステージに立った。来場者は拍手で迎え、「おめでとう」「感動をありがとう」と声を掛け、快挙をたたえた。両大会のハイライト映像が映し出されると、再び大きな拍手が沸き起こった。選手たちは「声援が力になった」「障害への理解が広がった」と大会を振り返った。

 福井商業高校チアリーダー部「JETS」ら式典演技に出演した約300人は、全国の選手らに感動を与えたダンスを再現。当日の映像をバックに、大迫力のパフォーマンスを繰り広げた。はぴねすダンスには子どもらも飛び入りで加わり、みんなで感動を共有し合った。

 裏方として大会を支えたボランティアら8個人と113団体の表彰式もあり、西川一誠知事が代表者約10人に感謝状を手渡した。両大会の式典総合プロデューサーを務め、表彰されたノンフィクション作家で県文化顧問の山根一眞さんは「大会成功は県民みんなのおかげ。これからの福井の大きな礎になった」とあいさつした。

 国体・障スポの競技やデモンストレーションスポーツなど30種以上を体験できるブースは、スポーツを楽しむ来場者の笑顔であふれた。天皇杯や皇后杯、競技写真の展示もあった。
 

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