天皇陛下が詠まれた歌を記した石碑の除幕式=3月5日、福井県福井市の福井運動公園

 2018年9月の福井しあわせ元気国体総合開会式に臨席された天皇陛下が詠まれた御製(ぎょせい)の石碑が、会場となった福井県福井市の福井運動公園内に完成し3月5日、除幕式が行われた。

 陛下は、悪天候の中で演奏、演技した出演者らの様子をねぎらわれ「あらし迫る開会前の競技場福井の人ら広がりをどる」と詠まれた。天皇杯獲得(男女総合優勝)、皇后杯獲得(女子総合優勝)を果たした感動とともに、後世に伝えようと県が建立した。

 総合開会式会場の9・98スタジアム(福井県営陸上競技場)南側の芝生敷地内に設置された。1968年の1巡目福井国体の記念碑のそばにあり、高さ約1・5メートル、幅約2・3メートル。福井市の書家今村桂山さん(80)が揮毫した黒御影石をはめ込んだ。費用は約300万円。

 関係者ら約200人が見守る中、西川一誠福井県知事らが除幕し完成を祝った。

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